THE VERY THOUGHT OF YOU
「THE VERY THOUGHT OF YOU」のジャズピアノお手本動画とコード譜で演奏方法を解説
「THE VERY THOUGHT OF YOU」ジャズピアノのお手本
演奏:筆者(jpinfo/Midnight Jazz Piano)
「THE VERY THOUGHT OF YOU」コード譜
|E♭ Fm |Gm Fm |E♭ Fm |Gm Fm |
|E♭ Fm |Gm |F7 |F7 |
|Fm |Dm G7 |Cm |Am7D7 |
|Gm7C7 |F7 |Fm7 |B♭7 |
|E♭ Fm |Gm Fm |E♭ Fm |Gm Fm |
|E♭ Fm |Gm |F7 |F7 |
|Fm |Dm G7 |Cm |Am7D7 |
|Gm7C7 |Fm7B♭7|E♭ |E♭ |
作曲
Ray Noble
小節数
32小節
筆者の演奏のポイント(一般向け)
「THE VERY THOUGHT OF YOU」は1934年に作曲されました。ゆっくりと落ち着いたスローバラードの曲です。人気が出たのは作曲から16年後で、映画「Young Man With a Horn」に使われた事が理由です。今ではジャズの定番曲になっています。
曲の構成はA→B→A→B'となります。筆者の演奏では、前半の終わり16小節目に大きなためを入れています。A→B→A→B'の曲では前半と後半の区別を明確にするために、このように溜めをいれてみるのも効果的です。その場合、前半と後半の演奏方法に違いをつける事を忘れないようにしましょう。ただの繰り返しにならないように注意しましょう。筆者のアレンジによる変化の付け方は、次の項目で解説します。
筆者のアレンジ方法の解説(上級者向け)
続いて、後半パートのコードアレンジについて解説します。筆者の特徴的なコードアレンジは21~22小節目の「E♭」→「Fm」→「Gm」の箇所になります。
|E♭ Fm |Gm |F7 |F7 |
実際の演奏では「E♭7Alt」→「D7Alt」→「D♭7Alt」→「C7Alt」に変更しています。全体的にオルタードの音色を強調することで、1~16小節目の前半とは違った雰囲気を演出しているのです。23小節目の「F7」に「II→V」進行でスムーズにつなげるために22小節目の終わりでは「C7Alt」を配置しています。その「C7Alt」に自然な流れになるように「E♭Alt」から半音進行でコードをつないでいるのです。コード進行をスムーズにアレンジすることによって、特徴的な音使いをしながら、前半と後半の変化を違和感なく演出することができるのです。
ピアノ楽譜
「THE VERY THOUGHT OF YOU」ピアノ楽譜を動画で紹介しています。もともとの演奏よりも簡単にしています。演奏の参考にしてください。
筆者の演奏について
本記事の「THE VERY THOUGHT OF YOU」の演奏は本ブログ「ジャズピアノペディア」とYouTubeチャンネル「Midnight Jazz Piano」を運営する筆者の演奏です。筆者は、アドリブソロ無しのジャズピアノ演奏でジャズの曲そのものの魅力を伝える活動をしています。多くのジャズピアニストがテーマだけの演奏をアルバムに収めているように、ジャズの曲はテーマだけでも十分魅力的なのです。これらの動画によってジャズを好きになってもらえると嬉しいです。また、演奏の解説がジャズピアノに興味を持つ方々のスキルアップの一助となれば幸いです。
他の曲の記事を見てみたい方は「ジャズスタンダード」をご覧ください。
最後まで「THE VERY THOUGHT OF YOU」をご覧いただき、ありがとうございました。